鋼管の種類
鋼管(鉄パイプ)の種類は様々あります。代表的なものでいうと、STK、STKM、SGP、STKR、STKMRなど...が挙げられます。
STK
STKとは「Steel」「Tube」「構造」の略です。(Kだけ日本語...)一般構造用炭素鋼鋼管ともいい、身近な様々なものに用いられていますが、主に建造物に用いられる想定で作られたものです。
炭素鋼とは、純粋な鉄(Fe)と炭素(C)の合金という意味で、炭素含有量が0.02%~2.14%までのものを指します。
STKM
STKMのMとは、「Machine」です。日本語だと機械構造用炭素鋼とされています。STKMの中にも分類があり、「STKM11A」というようにSTKMの後ろに11~20の数字とA~Cの英字が付随することで判別されています。
成分は、大まかにいうとSTKに珪素(SI)とマンガン(Mn)が添加されているものという違いがあります。
性能の差はSTKとほぼ互角なところです。
一般的にはSTKMは酸洗されて鉄の銀色がむき出しになって流通されていることが多く、STKは酸化被膜(黒皮)が付いた状態で流通している場合が多いです。
入手性はややSTKのほうが高いといえるでしょう。
SGP
SGPとは、「Steel」「Gas」「Pipe」の略です。(これはチューブでなくパイプと名付けられています)ちなみに鋼管においてチューブとパイプの違いは日本語では明確にはなく、(一般的にはパイプは硬い・チューブはグニャっとしているような感じでしょうか)英語圏では明確な区別があります。
ザックリいうと、肉厚の厚いものにネジを切って用いることが多いのがパイプで、そうではない薄物の鋼管はチューブと呼びます。
SGPは配管用の鋼管で、圧力がかかっても耐えられるように肉厚が厚いものとなっています。
STKR
STKRのRとは、「Round」の略です。四角という意味で用いられています。四角形と表現してはいますが角は尖っておらず丸みを帯びています。
サイズとしては50x50の形以上の大きさから広く流通していて、正方形と長方形もあります。
STKRのことを中径角と呼ぶこともあります。
STKMR
一般的にはスモール角と呼ばれます。スモール角と呼ぶことから分かるように、主にSTKRよりも小さいサイズで厚みも薄いものがSTKMRとして流通しています。
また、STKMRは一般的に冷延コイルまたは酸洗コイル(=肌が鉄本来の銀色)をこの形に成形していて、
一方でSTKRはホットコイル(=黒皮→酸化被膜付きの肌)から成形されています。
また、STKMRにはJIS規格がないことも押さえておきましょう。
(まとめ)
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